日本には、伝統工芸品と呼ばれるものがたくさん存在しています。江戸切子や輪島塗、美濃焼、大島紬など、みなさんもいくつかは思いつくのではないですか。いずれも地域の文化的な財産として、また地場産業の重要な柱の一つとして大切に受け継がれています。しかし、どの地域でも大きな問題となっているのが後継者不足です。伝統工芸品と聞くと、職人が一つひとつ手作業で作り上げる芸術品のようなイメージがあります。
実際、伝統的な工芸品の多くは時間もコストもかかり産業としての成長を見込むことは難しそうです。
その伝統技術を現代のニーズにマッチした形に進化させることで、工芸品を身近なものにできないかという考えから、研究に取り組んでいるのが岡田先生です。