生活必需品から娯楽品まで、現代の私たちのまわりにはたくさんのモノがあふれ、市場に出回るさまざまな商品が過当競争にさらされています。こうした状況のなか、人々に選ばれ、競争に勝ち残っていくモノを生み出すために重要になってくるのがプロダクトデザインの力。「市場のほとんどのモノは誰かによってデザインされています。このとき使いやすさや便利さなどの機能性に加え、見た目や質感なども追求し、どれだけ新しい価値や魅力を提案できるか、そして感情や情緒に訴える、人々から選ばれる商品を生み出していけるかはデザインにかかっています。これが『プロダクトデザイン』の意義であり、役割です」豊富な商品やさまざまなモノがあふれる現代にこそ、今まで以上に「プロダクトデザイン」の意義が高まっていると語るのは、大同大 学情報学部情報デザイン学科の舟橋 慶祐先生。舟橋先生は家具や日用品をはじめ、伝統工芸品からロボットまで多岐にわたる分野で、さまざまな領域のプロダクトデザインを手がけている現役のプロダクトデザイナー。これまでにも100円ショップで販売されている雑貨から数百万円の光学機器まで、たくさんの商品を世に送り出しています。