熱戦が繰り広げられた平昌五輪の開会式で、夜空を彩る光のショーに1,200台ものドローンが使われたことは、大変話題になりました。ドローンは単に空撮だけでなく、土地の測量や農薬の散布、最近では原発の中の調査にも使われています。さらに人の代わりに物を運んだり、レースやショーなどにエンターテイメント性をもたせるなど、その可能性はどんどん広がっています。
特に日本はドローン大国と言われ、実は農薬散布の約30%がドローンで行なわれているほか、各地でドローンフィールドと呼ばれる専用の広場が作られるなど町おこしの一環にもなっています。環境の整備に、次々と新たな技術も開発されています。こうしたドローンの可能性に着目し、2010年頃からすでに企業と産学連携で開発に携わっていたのが、大同大学工学部機械システム工学科の橋口宏衛先生です。