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PICK UP LAB 02 「町おこし」から「コンビニ化」まで、ドローン開発の最先端に関わる研究室で今、行われていることは。 / 工学部 機械システム工学科 橋口研究室 PICK UP LAB 02 「町おこし」から「コンビニ化」まで、ドローン開発の最先端に関わる研究室で今、行われていることは。 / 工学部 機械システム工学科 橋口研究室

今、何かと話題のドローンですが、
風景を撮影するだけでなく、災害時に状況を
リアルタイムに把握するためや、
人が入れないような設備を安全に点検するため、
さらには農薬散布や土地の測量など、
その活用範囲は想像以上に広がっています。
そんなドローンが、今後人工知能を持ち、
自ら判断して飛行できるように
開発が進められています。

実際にさまざまなドローンを制作し、その可能性を研究しています。

今、あらゆる分野で注目されているドローン。

熱戦が繰り広げられた平昌五輪の開会式で、夜空を彩る光のショーに1,200台ものドローンが使われたことは、大変話題になりました。ドローンは単に空撮だけでなく、土地の測量や農薬の散布、最近では原発の中の調査にも使われています。さらに人の代わりに物を運んだり、レースやショーなどにエンターテイメント性をもたせるなど、その可能性はどんどん広がっています。
特に日本はドローン大国と言われ、実は農薬散布の約30%がドローンで行なわれているほか、各地でドローンフィールドと呼ばれる専用の広場が作られるなど町おこしの一環にもなっています。環境の整備に、次々と新たな技術も開発されています。こうしたドローンの可能性に着目し、2010年頃からすでに企業と産学連携で開発に携わっていたのが、大同大学工学部機械システム工学科の橋口宏衛先生です。

衝突回避のシミュレーション画面
交差する方向に向かった各機が航路を変更して避けていっています。

衝突回避のシミュレーション画面<br>交差する方向に向かった各機が航路を変更して避けていっています。

「今のドローンは、あらかじめ入力しておいた緯度・経度を経由して飛ぶことはできますが、ほかのドローンや障害物を回避したり、天候の変化を検知してコースを変えたりするなどの判断はできません。そこで人工知能を使って自分で判断できるドローンを作りたいと考えています」と橋口先生。現在は20機のドローンを同時に飛ばして、衝突回避の実験を行なっており、シミュレーション上とはいえ、バラバラに動く様子は感動したとか。
またバッテリーの問題も大きな課題の一つ。現在のドローンでは、片道約15分程度しか飛行できず、この問題を解決することで将来的には「物流」への活用が期待されます。ドローンによる宅配や過疎地への薬の配達のほか、24時間いつでもコンビニのようにドローンが商品を運んでくれるなど、ロボットは人間の生活を支え、人が幸せになるための大切なパートナーとなるはずです。

工学部 機械システム工学科 橋口宏衛先生

機械、電気、情報など、得意分野を活かせる研究室。

橋口研究室では、ロボットのハードもソフトもすべて関わることができます。
機械CADソフトウェアで部品を設計して、実際に金属を削って部品そのものを作ったり、回路CADソフトウェアで回路図を設計して電子回路基板を作ったり、それを動かすプログラムを作ったりと、機械工学、電気電子工学、情報工学などあらゆる知識を結集させてメカを完成させます。研究室には、オリジナルの形のドローンを作りたい人、プログラムだけを作りたい人など、得意分野を持った人たちが集まっているため、各分野の知識を身につけることができると同時に、自分の専門分野を極めることも可能です。また、他大学との共同研究にも参加することができます。より幅広い視野で研究を進めることができることも大きな魅力ではないでしょうか。

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