「猫」をイメージする時、どんな言葉が思い浮かびますか?モフモフの毛、ニャーという鳴き声、こたつ、ツンデレ…など、人はさまざまな言葉から「猫」という概念を作り上げています。芋野研究室では、こうした考えられるすべての言葉をデータベース化して組み込むことで、どこまで機械も人間と同じように「猫」を認識させることができるかを研究しています。
また、人の持つ感覚(擬音)を理解できる機械の研究にも取り組んでいます。ある人の洋服の好みが「ふんわり」としたシルエットの場合、「ふんわり」という言葉がもつ曖昧さを画像によって数値化し、人によって異なる「ふんわり」をデータベース化することで、その人の好みの感覚を理解する機械を作ることができると考えています。将来的に、声のトーンや話すスピードから感情を学習できるようになれば、その日の気分にあわせたアドバイスもできるようになり、ショップに「気の合うロボット」がいるのが当たり前になるかもしれません。