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PICK UP LAB 09 「デザインは「おしゃれ」なだけではダメ? メディアデザインを通してデザインの本質を知る / 情報学部 情報デザイン学科 原田研究室 PICK UP LAB 09 「デザインは「おしゃれ」なだけではダメ? メディアデザインを通してデザインの本質を知る / 情報学部 情報デザイン学科 原田研究室

普段、日常生活で「いいな」と思えるデザインに出会うことはありませんか?
実は、デザインは「おしゃれであること」だけではダメなのです。
あなたの心に残ったデザインは、あなたに「伝わった」ということ。
人や社会に伝わるデザインを考える「メディアデザイン」について、
大同大学情報デザイン学科の原田先生にお話を伺いました。

普段、日常生活で「いいな」と思えるデザインに
出会うことはありませんか?
実は、デザインは「おしゃれであること」
だけではダメなのです。あなたの心に残った
デザインは、あなたに「伝わった」ということ。
人や社会に伝わるデザインを考える
「メディアデザイン」について、
大同大学情報デザイン学科の
原田先生にお話を伺いました。

情報学部 情報デザイン学科 原田昌明先生

状況によって表現方法が変わる⁉ メディアデザインのおもしろさ

私たちは、生活の中で無意識のうちに多くのデザインに触れています。そのなかで心に残るもの、残らないものの違いは何でしょう。それは「表現手段」の違いかもしれません。何かを人や社会に伝える方法を考えるデザインを「メディアデザイン」といいます。それを伝える手段(技術)を学び、最適な手段を用いて多くの人に伝えることが「メディアデザイン」の目的です。
メディアデザインの魅力は、手段に縛られないこと。CGや映像、Webやグラフィックスなど、どのような手段を用いた方が伝わりやすいのかは場合によって様々。ときには2次元だけにとどまらず3次元の場合もあります。例えばその表現手段がゲームだったとしたら、グラフィックス、映像、プログラミングなどすべての要素が詰まっているため、より深い学びに直結することもあるといいます。

原田先生の展示会風景。メディアデザインの表現方法は2次元にとどまらない。

最新技術を用いた。メディアデザイン

大同大学情報デザイン学科でメディアデザインを教える原田先生は、美術大学出身。現在は3Dプリンタを用いた作品展示も行っています。水をシミュレートできるCGで流体の動きをそのまま固形にし、さらにそれを多面体にしたものです。3Dプリンタだからこそできる、手で削ることができない形をデザインとして考えたのです。また、ただの六角形ではなく不規則な多面体にすることでより綺麗に見せているのだそう。できたものは手で磨くというアナログな作業で仕上げているのも特徴です。
また原田研究室では、2017・2018年と2年続けて東京国際プロジェクションマッピングアワードに参加し、最終審査にノミネートされています。原田先生は「表現手段が多岐にわたるので、新しいことにチャレンジし続けられるのが、メディアデザインのおもしろいところ。自分でノウハウを得ながら新しいものに挑戦しています」と話してくださいました。

原田研究室が制作・発表したプロジェクションマッピング

ニーズや伝わりやすさにこだわった表現方法を選択する

メディアデザインの「表現手段」を幅広く学ぶことのできる原田研究室では、産学連携事業でモーショングラフィックを用いたお化け屋敷の動画をつくったこともあります。最初は短い動画の依頼でしたが、「お化け屋敷の待ち時間に、より期待を高めるような映像を」というニーズを形にしていくうちに長編の動画が出来上がり、クライアントやお客さまから好評を得ることができました。
また、卒業研究は学生によって様々。グラフィックやCG、ゲームなどの手段を選ぶ学生もいれば、何か「物体」を作成するという手段を取る学生もいるのだそうです。とある学生はより印象的でリアルな映像表現をするために、通常の映像制作ソフトを使ってCG映像を制作していましたが、原田先生よりゲームエンジンを映像制作に利用することで、より短時間でよりリアルなCG映像を制作できるとアドバイスがあり、ゲームエンジンでの映像表現に変更しました。炎や水滴などをリアルに見せるのはとても難しいのですが、ゲームエンジンを活用することでリアルな表現を比較的短い時間で実現することができました。「原田研究室は他の研究室に比べて扱うメディアの幅が広いと思います。やりたいことを実現するために努力を惜しまない、そんな人が多く集まっていると思いますね」と原田先生。「どんな表現手段だと伝わるのか」を突き詰めていくと、よりおもしろいものが生まれるかもしれませんね。

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