2018.04.23 学生の活躍/建築学科 インテリアデザイン専攻/建築学科 建築専攻
ミラノ工科大学の先生を迎えて「C-Scape」講評会を実施しました/建築専攻・インテリアデザイン専攻
講評会の様子
ミラノ工科大学の先生方が来日し、4月5日に本学とミラノ工科大学の連携授業「C-Scape 」の講評会を行いました。2017年度の「C-Scape」の設計課題は、イタリアのカザルサという街にある旧軍事施設の再開発計画でした。カザルサは、ワインの生産地として有名な街であり、冷戦にまつわる巨大な軍事施設も現存しています。しかしながら、現在はこの軍事施設の大部分は機能しておらず、再び地域コミュニティの一部として街に還元されることが望まれています。学生は、既存の旧軍事施設を活用しながら冷戦博物館、ワイナリー、レストラン、宿泊施設などを再計画しました。「C-Scape」ではこの11年間、このように実在する都市や建築が抱えるリアルな問題に対し、建築的なアプローチで解決する試みを継続的に行っています。
講評会では、学生が独自の視点から作成したプレゼンシートと模型を用い、英語で発表を行いました。ミラノ工科大学のルカ・ファブリス准教授は、「大同大学の学生の発表は柔軟な発想をベースにした夢のある内容になっており、どれも大変興味深いものでした。ミラノ工科大学において「C-Scape」で大同大学の学生と共通の課題に取り組むのは修士課程の大学院生です。建築物の構造計算を伴う、より現実の制約条件が厳しい状況下での設計となります。ミラノの学生の作品はより現実的かつ理論的であると言えますが、大同大学の学生の発想力、表現力、制作模型の緻密さはミラノの学生に引けを取りません。学部3年生でよくここまでの作品を作り上げたと感心しました。」と評価していました。
2018年度の「C-Scape」の設計課題は、岐阜県白川町を想定しています。白川町は山間の静かで美しい街ですが、全国的に問題となっている地方都市の過疎化や空き家問題が顕在化するなどの課題を抱えています。すでにプロダクトデザイン専攻が白川町との共同開発を開始しており、プロダクトデザイン専攻とのコラボレーションも含め、白川町が抱える問題に対してどのようにアプローチするのか、大変楽しみな課題となりそうです。
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