日本金属学会技術開発賞を受賞し、受賞講演を行いました/田中浩司教授
授賞式後の記念撮影 右から2番目:田中教授
9月19 日(水)~21日(金)、東北大学にて開催された日本金属学会秋季講演大会で、9月19日(水)に日本金属学会技術開発賞の受賞式が開催され、田中教授が受賞するとともに、受賞講演を行いました。
受賞の対象となったのは、「レーザク ラ ッ ドバルブシート用CoフリーCu合金の開発」です。日本金属学会が発行している「まてりあ」第57 巻 1号に掲載された後、日本金属学会の審査を経て受賞が決定しました。
この技術について、豊田中央研究所R&Dレビュー volume 49, Number 2 (2018.6)に詳細な解説記事が掲載され、また、「まてりあ」第57巻9号の特集「熱力学計算による構造材料の設計と展開」で、NIMS大沼 郁雄氏の特集において本開発材の解説が加えられました。
開発した合金は、溶融状態でCu液相から全く成分の異なる液滴が分離し、分散して凝固する過程で耐摩耗性粒子を形成します。耐摩耗性は硬質粒子の量や大きさに依存するが、その大小に対する各添加元素の熱力学的な指標を計算し、最適化した成分系を新型車の高効率エンジンのバルブシートへ搭載しました。
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