2023.02.16 先生の活躍
研究論文が Inorganic Chemistry 誌に掲載され、京都大学・東京大学・九州大学との共同プレスリリースが行われました/田中宏昌教授
2023年2月3日(金)、教養部化学教室の田中宏昌教授の研究論文が、国際論文誌”Inorganic Chemistry”に掲載され、共同研究先である京都大学、東京大学および九州大学と共同プレスリリースを行いました。内容は、「溶液中のヨウ化サマリウム錯体の構造を,大型放射光施設SPring-8でのX線分析により解明した」ものです。ヨウ化サマリウムは、最近開発された高効率なアンモニア合成法において電子源として利用されていますが、溶液中の錯体構造が未解明で、メカニズム研究の障害となっていました。本研究において、田中教授はコンピューターシミュレーションによる錯体の構造推定を担当しました。
〇掲載誌および論文の情報
雑誌名:Inorganic Chemistry
論文タイトル:Coordination Structure of Samarium Diiodide in a Tetrahydrofuran–Water Mixture
著者:Akira Yamamoto, Xueshi Liu, Kazuya Arashiba, Asuka Konomi, Hiromasa Tanaka, Kazunari Yoshizawa, Yoshiaki Nishibayashi, Hisao Yoshida
DOI 番号:https://doi.org/10.1021/acs.inorgchem.2c03752
〇共同研究の詳細
text.pdf (u-tokyo.ac.jp)
〇関係記事
京都大学の紹介記事
溶液中のヨウ化サマリウム錯体の構造を解明―水分子の溶媒和によるヨウ素イオンの脱離を直接観測― | 京都大学 (kyoto-u.ac.jp)
東京大学の紹介記事
溶液中のヨウ化サマリウム錯体の構造を解明 ―水分子の溶媒和によるヨウ素イオンの脱離を直接観測―|【工学部/工学系研究科】 プレスリリース | UTokyo-Eng (u-tokyo.ac.jp)
九州大学の紹介記事
溶液中のヨウ化サマリウム錯体の構造を解明 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY) (kyushu-u.ac.jp)
日経新聞の記事
京大・東大・九大・大同大、溶液中のヨウ化サマリウム錯体の構造を解明 – 日本経済新聞 (nikkei.com)