日本金属学会第172回公演大会にて研究発表しました/大学院 嵯峨功太さん
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2023年3月7日(火)~3月10日(金)、東京大学で開催された日本金属学会第172回講演大会にて,大学院 工学研究科 修士課程 機械工学専攻 田中研究室の嵯峨功太さんが研究発表を行いました。
発表タイトルは以下の通りです。
「Al・Cu線から合成した電気接点材の組織形成挙動と電気的特性」
当日は100以上のポスタと数百人が参加して活発な討論が行われました。
嵯峨さんは、近年増えつつある電気的接合部に関し、アルミ-銅の接合組織についての基礎研究内容を報告しました。
銅(Cu)やアルミニウム(Al)は電気を良く伝え、電池などの電極材料として欠かせません。この二つの金属を溶接すると、多くの金属間化合物(IMC)が現れ脆くなるばかりか、電気抵抗の高いIMCが膜状に形成されると電極として好ましくありません。IMCを抑制するため室温接合を検討されていますが、狭い場所での施工性はレーザ溶接が抜群に優れているため、もっと害のない形態のIMC組織を探求しています。
今回は、Al2CuというIMCが細かく分散した組織を持つ接点材料をAl線とCu線から造り出し、その形成過程と電気抵抗との関係を考察しました。今後、電気的、機械的に理想的な接合組織の形態を明らかにし、新しいレーザ接合法の提案につなげていきます。
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https://confit.atlas.jp/guide/event/jim2023spring/subject/1PS135-144-03/tables?cryptoId=