2019年度博士論文審査に係る公開講演会で発表しました/吉川慎平さん
発表をする吉川さん
2月6日(木)に本学で行われた博士論文審査に係る公開講演会にて、大学院 工学研究科 博士後期課程 材料・環境工学専攻の吉川慎平さんが発表しました。
博士論文のタイトルは「流域総合管理に資する電気伝導率を指標とした効率的な河川・流域の調査手法に関する研究」です。
河川の健全な水循環や流域の総合的管理を実現するには、低コストで簡便かつ迅速に、流域の水循環を水収支、物質収支という形で定量化する調査スキームの開発が必要です。
これらを背景に、本論文では電気伝導率を利用した調査スキームを取りまとめるとともに、環境水の電気伝導率測定値を相対評価するための全国版データベースの整備を試行し、全国的な電気伝導率データの実態を明らかにしています。
本論文内の調査事例は土木学会河川技術論文集に掲載され、その成果を環境把握手法として発表を行った応用生態工学会全国大会では最優秀ポスター賞を受賞し、高い評価を受けています。