スピーカーコンテストで受賞しました/楯貫真大さん
楯貫さんの賞状(上)と作品(下)
広島のオーディオサークル・オメガの会が主催するスピーカーコンテストに工学部 機械システム工学科 卒業生の楯貫真大さんが参加しました。
音楽之友社が主催するコンテストが正規の形で実施されない中、唯一の全国規模のコンテストで、2023年10月8日に開催されました。
グランプリ以外に4つの部門賞があり、そのうちのマリオ賞に楯貫さんが選ばれました。
コンテストのレギュレーションは「100サイズの段ボールにスピーカー1組が入ること」です。
楯貫さんは、スピーカーユニットの後ろ側から出た音をホルンやトランペットのように徐々に広がる管に導いて低音を補強するバックロードホーンという方式のスピーカーを、塩ビ管の部品をつなぎ合わせることで製作しました。
コンテストでは試聴による音質だけでなく、種々の音響特性も計測し、作品のコンセプトやデザインも評価されますが、楯貫さんの作品は、音もさることながら、スピーカーの素材に塩ビ管を用いるという斬新な発想とその造形が高く評価されました。
受賞にあたっては、選考委員の方から以下のようなコメントをいただきました。
・サイズが大きくなりがちなバックロードホーンを卓上サイズまで縮め、コンテストの制限サイズに収めた。
・塩ビ管の響きを抑えてホーンの特徴を出した。
・ホーンの拡がりはよく計算されているようで高音から低音まで目立ったピーク、ディップもなく鳴らしている。
そして、この成果は、2024年1月に日本機械学会の「技術と社会部門」にて WEB上で紹介されました。
(https://www.jsme.or.jp/tsd/craftwork/vol_02/index.html)
さらに、同年3月には同学会東海支部の第55回学生員卒業研究発表講演会において発表を行いました。