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NEWS

2024.09.19 大学院 学生の活躍

日本機械学会 2024年度年次大会で研究発表/田村文乃さん


発表する田村さん

2024年9月8日(日)~11日(水)に開催された日本機械学会 2024年度年次大会 において、大学院 工学研究科 機械工学専攻2年 篠原研究室の田村文乃さんによる発表が行われました。

論文タイトルは「機械的位置エネルギーに関する教材・玩具化を目指した紙製空中ブランコロボットの開発」です。この論文は、紙製の空中ブランコロボットを教育教材や玩具として開発し、力学や回転トルク、位置エネルギーの理解を深めることを目指した研究です。
特に、初心者がこのロボットを操作する際の課題である「ブランコ乗り移り成功率の低下」に焦点を当て、その原因と改善策を探りました。初心者は、ロボットをブランコに掛ける際の初期姿勢が熟練者とは異なり、ロボットの重心位置がブランコの回転軸から外れることが多いと判明しました。このズレが原因で、ブランコの回転速度やロボットにかかる重力の力が増加し、ロボットの進行を妨げる結果、成功率が低下します。改善策として、初心者がロボットを安定させやすくするために「スタート台」を開発しました。この台を使用することで、ロボットの重心位置が適切に保たれ、初心者でも成功率が向上することが確認されました(40%から67%に上昇)。
発表後は「改良を行うにあたって自分の気付きから着想を得た点はどこか」、実施者ではなくロボットの個体差は成功率に影響を与えるか」など活発な議論が行なわれました。今後は、さらなる改良を進め、誰でも安定した操作ができるようにして、教育現場やイベントで活用していく予定です。

〇日本機械学会のHPはこちら
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jsme2024

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