スピーカーコンテストで受賞しました/宇佐美颯さん、大久保晴友さん
受賞作品を前に賞状を持つ宇佐美さん(右)と大久保さん(左)
広島市で活動するオーディオサークル・オメガの会が主催するスピーカーコンテストに、工学部 機械システム工学科 4年 宇佐美颯さんと大久保晴友さんが参加しました。数少ない全国規模のコンテストで、2024年10月8日(火)に開催されました。グランプリ以外に3つの部門賞があり、そのうちの「3Dマトリックス賞」に2人の作品が選ばれました。
コンテストのレギュレーションは「8cm径フルレンジ・ユニットを左右1本ずつ使用すること」です。宇佐美さんと大久保さんは、スピーカーユニットの後ろ側から出た音をホルンやトランペットのように徐々に広がる管に導いて低音を補強するバックロードホーンという方式のスピーカーを、塩ビ管の部品をつなぎ合わせることで製作しました。塩ビ管では造形が困難なヘッド部分とホーン開口部分は3Dプリンターを活用しています。コンテストでは試聴による音質だけでなく、種々の音響特性も計測し作品のコンセプトやデザインも評価されますが、2人の作品は音もさることながら、スピーカーの素材に塩ビ管を用いるという斬新な発想とその造形が高く評価されました。
受賞にあたっては、選考委員の方から以下のようなコメントをいただきました。
・設計も試聴・修正も難しいのではないかと想像するが、過去の塩ビ管バックロードホーンの中では最高の出来だった。
・力強い中高音と雄大な低音。音量合わせをしたはずだが、なぜかこの作品が一番大音量に聴こえる。
・バックロードホーンの特徴は木製でなくともここまで出る。若い作家たちの今後の発展を大いに期待したい。