2024.02.16 先生の活躍 大学院 情報学部 情報システム学科
共同論文が5月号の『電気学会論文誌C』に掲載されます/不破勝彦教授、沖村達也さん
一般社団法人 電気学会が発行している『電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌)』5月号(Vol. 144 No. 5)に、情報学部 情報システム学科 不破勝彦教授と、修了生の沖村達也さん(大学院 情報学研究科 情報学専攻 2022年3月 修了)が共著で執筆した論文「バイアスを伴う正弦波外乱を推定する外乱オブザーバの新設計法」の掲載が決定しました。
本論文は、2021年度修士研究で発表された内容を一般化してまとめたものです。
外乱オブザーバは外乱を推定するための補償器です。一般には推定したいバイアス成分をモデルとして含ませて補償器を設計しますが、モデルの分だけ補償器の次数が高くなりコストや実装上の問題が発生することがあります。論文では、外乱推定誤差の零点配置を行うことで、モデルを含ませなくてもバイアスを伴う正弦波外乱を推定するための外乱オブザーバの設計法を与えました。そして、副次的な効果として、モデル化誤差に頑健な補償器になることを実証し、提案する設計法の有効性を示しました。