大同高校教員が撮影した伊勢湾台風の記録映像が公開されました/松木孝文教授
発見された映像資料と松木教授
1959年9月26日の伊勢湾台風で、被災直後の名古屋市南区の光景を映した映像が見つかりました。撮影者は、大同工業高校(現・大同大学大同高等学校)で教員をしていた横井時秀さんです。映像には大同工業高校の屋上から救助ヘリコプターが飛ぶ光景や、浸水した周辺で丸太のいかだをこぐ学校関係者らの姿が記録されていました。被災状況がリアルに分かる貴重な映像です。
伊勢湾台風の被災状況を研究する本学教養部の松木孝文教授は、取材記者の前で映像について説明し、大同大学大同高等学校に残る台風襲来後の記録誌を基に撮影時期を推察しました。
この映像は、9月28日に大同大学で開く「市民防災の集い」で初公開する予定です。松木教授は「激甚地域で個人が撮影した映像はあまりない。映像だと被災後の雰囲気がリアリティーを持って伝わってくる。個人が持つ史料はほっておくと散逸してしまう。学校として史料を収集したい」と記者の取材に答えました。
伊勢湾台風の史料を寄贈していただける方はこちらまでご連絡ください:大同大学図書館(担当_大脇) library@daido-it.ac.jp