2017.10.17 先生の活躍
論文が化学国際学術雑誌に掲載されました/酒井陽一教授(教養部 化学教室)
教養部 化学教室の酒井教授と名古屋大学 大学院 理学研究科・大木靖弘准教授グループとの共同研究からの成果として、『[Fe4] and [Fe6] Hydride Clusters Supported by Phosphines: Synthesis, Characterization, and Application in N2 Reduction』と、『Synthesis and Characterization of Bioinspired [Mo2Fe2]-Hydride Cluster Complexes and Their Application in the Catalytic Silylation of N2』の論文が、それぞれ、アメリカとヨーロッパを代表する化学国際学術雑誌に掲載されました。研究内容は、窒素固定(空気中の窒素をアンモニアあるいはアンモニア類似化合物に化学変化させる)のための新規の鉄クラスター分子触媒の開発であり、酒井教授の担当は触媒のメスバウアー分光解析です。また、前者の論文の研究内容は、The International Symposium on Pure & Applied Chemistry (ISPAC) 2017のkeynote講演と認められました。keynote講演は220件から8件が選ばれたものであり、国際的にもトップクラスとの評価を受けたこととなります。
2編の論文の著者、雑誌名、巻、号、ページ 発刊年月などは、以下のとおりです。
・Ryoichi Araake, Kazuki Sakadani, Mizuki Tada, Yoichi Sakai and Yasuhiro Ohki
Journal of American Chemical Society, Vol. 139 (15), pp 5596-5606 (2017.4)
・Yasuhiro Ohki, Yuna Araki, Mizuki Tada and Yoichi Sakai
Chemistry – A European Journal, Vol.23 (53), pp.13240-13248 (2017.9)