2020.10.23 先生の活躍
Chemistry-A European Journalの表紙に選ばれました/田中宏昌准教授
教養部化学教室の田中宏昌准教授の研究論文が,国際学術雑誌”Chemistry-A European Journal”の表紙に選ばれました。
さらに,その研究内容がCover Profileで紹介され,大同大学のロゴが,東京大学と九州大学のロゴと並んで掲載されました。この研究は,空気中の窒素をアンモニアに変換する,窒素固定という化学プロセスの開発に関するものです。2017年に開発した高性能触媒による窒素変換メカニズムを,実験と理論計算を駆使して明らかにしました。この研究が発展すると肥料の原料となるアンモニアが省エネで合成できるようになり,人類の食糧不足の解決につながります。東京大学の西林仁昭教授,九州大学の吉澤一成教授らとの共同研究の成果で,田中准教授はコンピュータシミュレーションによるメカニズム解析を担当しました。
論文のタイトルと著者などの情報は以下の通りです.
“Cycling between molybdenum-dinitrogen and -nitride complexes to support reaction pathway for catalytic formation of ammonia from dinitrogen”
Kazuya Arashiba, Hiromasa Tanaka, Yoshiaki Nishibayashi, and Kazunari Yoshizawa
Chem. Eur. J., 26, 13383-13389 (2020).
DOI: 10.1002/chem.202002200